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2008.10.04 (Sat)

ヨハ十SS

「…ヨハンも、変わったよなぁ」

さりげなく呟かれた言葉に、ついさっきまで後輩の少女達にデュエル指南などしていた、当の本人がきょとりと振り返った。

「前より十代の事はずっと好きになってるけど」
「…いや、そういう事じゃなくて」

呆れた様に視線をさ迷わせる。こういう部分は昔からだ。よくも恥ずかしげもなく台詞が出る物だと思うし、その端正な顔立ちに似合いすぎてもいるものだから尚更手に負えない。

「あーと…なんかした?俺」
「え?」
「いや、十代がそういう事言うのなんか珍しくて」

問い返されて、また視線を泳がせた。

「…皆が俺ばっかり変わったみたいに言うから、なんとなく」

異世界の一件以来やたらそう言われてばかりなのだが、何も自分だけの話では無いと思った。昔馴染みの彼らも、留学生達との関係も以前よりずっと複雑になって、
何より誰より目の前の青年をよく知っている自分にしかそう気付けないのかもしれない。はっきりとは言えないが、変わった、そう思っていたのだ。そして、さっき後輩達に指南している姿を見て、また―――
どもってしまった十代を見て、翡翠が少しだけ悪戯っぽく笑んで、

「…前よりかっこよくなった、とか」
「ッ!」
「ははっ、嘘うそ冗談!そこまで俺ナルシストじゃ―――」

ふざけた一言に十代が予想通り目を見開いて、怒られる前にと笑いながら弁明しようとしたら。

「…あ、あれ。え?」

目の前の鳶色が困った様にヨハンを見て、その顔がみるみる朱色に染まっていく。予想とあまりに違う反応に思わず言葉を仕掛けた本人も瞠目して、

「…もしかして、ずぼ」
「うるさいッ!!」

最後まで言葉が出る前に十代の鉄拳がヨハンの頭にヒットした。痛みに一度頭を抑えてうめいて、それでも、

「え、まさか、妬いてた?」
「ち…、っげぇよ!」
「でも十代顔真っ赤で」
「もっかい殴るぞ!?」
「殴ってもいいから!なぁ、十代」

振り上げた腕を先に掴んで驚いた鳶色が目の前き来る距離まで顔を近づけた。こうすると大人しくなるのを知っているから。
我ながらズルいと思う。それこそ自分の容姿におごっている証拠ではないかと。
…それでも。

「なぁ、妬いてくれたんだろ?」
「…っ、悪いか」
「全然。嬉しい。十代やっぱ変わったよ。前よりずっとかわいい」
「……お前こそ」

悪態付いたらまた、少女達を一瞬で虜にするその容姿が満面に咲いた。

―――お前こそ変わりすぎだよ。
ああどうして君はそんなにズルいの。

*******************

なんでこうなったのか…^p^
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